テクノ・シンポジウム名大「マルチコプター 2.0時代へ『空の産業革命』を迎えて」を開催
大学院工学研究科は、2月20日(月)、野依記念学術交流館において、公益財団法人日比科学技術振興財団との共催で、テクノ・シンポジウム名大「マルチコプター2.0時代へ『空の産業革命』を迎えて」を開催しました。
はじめに、新美工学研究科長からあいさつがあり、その後、千葉大学特別教授である野波健蔵株式会社自律制御システム研究所代表取締役による講演がありました。講演では、ドローンの歴史と現状、そして離島への物資輸送、農業への適用をはじめ、急速に拡がるアプリケーションが持つ意味「空の産業革命」について詳しく解説されました。
次に、森浩一同研究科准教授から、マルチコプターを使った台風観測への挑戦について、ならびに石田敦則三信建材工業株式会社代表取締役から、非GPSドローンを使ったインフラ点検に関する講演がありました。
そして、大学院生が立ち上げたベンチャー企業である本郷飛行機株式会社の金田賢哉代表取締役と此村領研究開発担当からは、空飛ぶパソコンに匹敵する情報処理を可能とした自社機の紹介と飛行デモがありました。また、有志団体CART!VATORの中村翼代表は世界最小の空飛ぶクルマSkyDriveの開発と東京オリンピック開催式での採用を目指したロードマップについて講演しました。最後にパネルディスカッションを通じ、次の時代(2.0時代)にマルチコプター・ドローンが切り開く技術、産業と社会について熱心な議論を行いました
当初予定された豊田講堂前広場での飛行デモは雨天中止となりましたが、141名が参加し、大変盛会となりました。

本郷飛行機(金田氏〈写真右〉、此村氏〈写真左〉)による飛行デモ