機械システム工学専攻
機械を駆動源から見直し、新たなダイナミクスをデザインする

機械システム工学専攻 准教授 部矢 明

アクチュエータは機械システムの駆動源であり、動作性能・機能を決定する重要な要素です。そのため、新原理アクチュエータを創造することで、今までにない新たな機械システムを生み出すことができます。機械システム工学専攻の部矢明准教授の研究グループは、アクチュエータの多自由度化をコアテクノロジとして、様々な革新的システムを提案しています。例えば、アクチュエータとして最も普及しているモータは1軸まわりにしか回転することができませんが、人の眼球はあらゆる方向へ回転することが可能です。このことに着想を得て、1台であらゆる方向に回転可能な新原理モータを提案し、新構造カメラスタビライザを開発しています。また、スマホなどに搭載されているバイブレータは1軸方向のみに振動するものですが、空間上のあらゆる方向へ振動可能なアクチュエータを生み出すことで、超小型3次元力覚提示装置を開発しています。このようにアクチュエータ技術を中核として、新しい駆動機構・設計概念・制御法の確立から人と機械が共存共栄する未来社会の実現に向け研究を行っています。

(a)1台で3自由度回転運動を生成可能な眼球アクチュエータ。(b)1台で3自由度並進運動を生成可能な振動アクチュエータ。(c)非接触で動力伝達可能かつ高推力密度を有する磁気ねじアクチュエータ。

(a)1台で3自由度回転運動を生成可能な眼球アクチュエータ。
(b)1台で3自由度並進運動を生成可能な振動アクチュエータ。
(c)非接触で動力伝達可能かつ高推力密度を有する磁気ねじアクチュエータ。

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