電子工学専攻
プラズマ活性溶液のバイオ応用

低温プラズマ科学研究センター/工学研究科 電子工学専攻 教授 田中 宏昌

低温プラズマ技術は半導体の微細加工など産業を支える基幹技術として発展してきましたが、近年、低温プラズマ技術の医療応用、農業応用などいわゆるプラズマバイオ研究が急速に発展しています。我々は医工連携の成果として、「プラズマ活性溶液」と名付けた低温プラズマを照射した溶液が正常細胞に対してがん細胞を選択的殺傷することを発見し、プラズマ活性溶液の安全性、有効性、作用機序の解明など研究を進めてきました。またプラズマ活性溶液は、がん治療のみならず、創傷治癒などその他の医療応用や、農水産学への応用も可能であることを示してきました。2023年度にはプラズマ活性溶液のファーストインヒューマンの適用として特定臨床応用研究を開始しました。

プラズマ活性溶液の作製

プラズマ活性溶液の作製

低温プラズマ技術のバイオ応用

低温プラズマ技術のバイオ応用

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