応用物質化学専攻
応用物質化学専攻・超分子設計学グループが新たに発足しました
応用物質化学専攻 教授 酒田 陽子
応用物質化学専攻 助教 齋藤 卓穂
応用物質化学専攻 助教 齋藤 卓穂
超分子とは、非共有結合性相互作用により複数の分子が秩序立って集合した構造体のことを指します。本年度に新たに発足した応用物質化学専攻・超分子設計学グループでは、非共有結合性相互作用の中でも金属イオンと有機配位子の間に生じる動的な金属配位結合に着目し、原子や分子同士が自発的に集合する力を活用したものづくりを行っています。この手法を用いることで、通常の(有機)合成アプローチでは生み出すことが困難な、環状、かご型、インターロック構造といった複雑な構造を簡単に得ることができます。さらに、このようにして得られた集合体が作り出す空間を利用した、物質の選択的補足や変換反応の開発も目指しています。

原子や分子が自発的に集まることで創られる超分子錯体の模式図