土木工学専攻
リモートセンシングによる河道内植生モニタリングの効率化
土木工学専攻 講師 溝口 裕太
近年、気候変動にともない短時間降水量が増加し、全国各地で洪水氾濫被害が報告されています。洪水流を安全に流下させるには、河道内植生の適切な管理が不可欠です。温帯に位置する日本では、大きな撹乱がなければ裸地や草地は樹林地に遷移し、繁茂した樹木は洪水流の流下阻害となります。そこで当研究室は、航空レーザ計測(Airborne Laser Scanning)データを用いた裸地・草地・樹林地等の自動判読に加えて、1本ごとの樹木位置の抽出手法を開発するなど、広域・高精細な植生情報を低コストにモニタリングする技術の体系化を進めています。今後は、取得された植生情報に基づく洪水氾濫リスク評価の精緻化と、リスク低減に資する効果的な河道内植生の管理手法について検討を深める予定です。
図1 裸地・草地・樹林地等の自動判読の例
任意の河川区間の正解データ(上段)と予測結果
図2 樹頂点抽出の例
樹冠ごとの樹頂点抽出数に基づき抽出精度を評価
図1:溝口ほか,土木学会論文集 特集号(水工学),80(16), 23‒16056, 2024.
図2:手塚ほか,土木学会論文集G(環境), 78(6), Ⅱ_175‒Ⅱ_182, 2022.