平野 眞一名誉教授(元総長)が平成30年春の叙勲
~瑞宝大綬章【教育研究功労】~を受章
平成30年春の叙勲において、平野 眞一 名誉教授(元総長)が瑞宝大綬章を受章(発令日:平成30年4月29日)されました。瑞宝章は、国家又は公共に対して功労のある方のうち、公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた方に授与され、瑞宝大綬章はその中でも最高位の位置づけです。
平野名誉教授(元総長)は教授として長きにわたり名古屋大学の教育研究に尽力するとともに、平成15年4月から平成16年3月まで工学研究科長及び工学部長を務めるなど、工学研究科及び工学部の教育・研究の発展に貢献をした後、平成16年4月の国立大学法人化と同時に名古屋大学総長に就任しました。
かつてない変革期の中、平野名誉教授(元総長)は「学長とは、教員、職員、学生をひきつける言わば磁石であって、その合力としての力が発揮できるような環境づくりが一番大切である。」という信念のもと、直面する多くの課題と向き合いながら、教職員一人一人を尊重した上でのリーダーシップを発揮し、構成員からの絶大な支持の下、国立大学法人としての名古屋大学の運営の基礎を築くとともに、教育・研究環境の充実、産学連携・国際交流・地域貢献、男女共同参画の環境整備等、多角的な方面で功績を残し、平成21年3月までの5年間の任期を全うされました。
無機材料化学分野の研究においては、水熱合成法、金属有機分子の設計と合成から機能性セラミックを製造する新手法の開発に貢献し、また国際セラミック連盟会長、日本セラミックス協会会長として学界の発展に尽くしました。
本学退職後も、大学教育に関する豊かな識見を高く評価され、独立行政法人大学評価・学位授与機構(当時)の機構長に就任し、以後平成24年3月までの3年間にわたり、我が国の大学等に対する第三者評価の発展に先導的な役割を果たすのみならず、評価事業及び学位授与事業の発展に大きな役割を果たしました。
平野名誉教授(元総長)の今後のご健勝とますますのご活躍を祈念いたします。