工学部の新型コロナ対策と教務課窓口について

2020年冬の入試シーズンがピークを迎えた頃から、入試・ガイダンス・窓口対応等ほとんどの業務で新型コロナ対策が必要となりました。

2月に実施した入試では、受験生、監督者も含め試験関係者全員がマスク着用を徹底し、試験室も換気を行い、体調不良者は検温ができるよう対応しました。

入学や新学期開始に向け、ガイダンスは3密を回避して実施できるよう、学生番号や名前で参加者をグループ分けし、消毒液やマスクを準備し、会場内のソーシャルディスタンスを確保して、同じ内容で複数回開催とし、長時間の開催とならないよう内容を十分に精査して時間短縮するなどの準備を進めていました。また、授業は、例えば受講生を2つのグループに分け、大学へは隔週で登校することとし、登校する週は3密回避を徹底した教室で受講、登校しない週はICTにより各自で課題に取り組む、という具体的な実施方法を示すなど、これまでとは違った大学の様子を思い浮かべながら、これら情報が新入生や在学生へ漏れなく正確に伝わり、支障なく授業が実施できるよう、大学では細心の注意を払って準備を進めていました。

しかしその後、瞬く間に新型コロナは人類の脅威となり、4月には国内の感染者数が大幅に増加したことから、愛知県では緊急事態宣言が発令され、また、大学においても、警戒カテゴリーごとに具体的な活動指針が定められました。

そのため、4月からの授業はICTを活用したオンライン型の授業の導入が行われました。本学で10年前に導入されたオンライン授業支援システムNUCT(Nagoya University Collaboration and course Tools)が積極的に活用され、NUCT上で受講生に音声付きスライドを配布し課題を提出させるスタイルの授業が主体となりました。ほかにも、一部の講義科目や実習・実験などでは、事前に受講生のインターネット利用環境を十分配慮したうえで、ZOOMやYouTubeなど動画配信も活用しています。

コロナ禍での授業実施には多大な苦労と試行錯誤が伴いましたが、大学での学びが途切れることは一度もなく、オンライン授業の実施をはじめとした一連の新型コロナ対策はウィズコロナの新しい時代へ向かう布石にもなりました。学期末に実施された学生アンケートでも、知識伝達の点ではオンライン授業に一定のメリットがあることが確認されています。一方で、大学に通い、友人と交流することで学び合い高め合う、という対面授業が持つ「大学生らしい生活」を求める声が上がっていることは、各種メディアで紹介されているとおりです。

愛知県も一旦、緊急事態宣言を解除し、大学の活動方針も変更となり、現在では感染防止対策を十分取ったうえで実験・実習など一部授業は対面実施が可能となりました。授業期間終了後は、学生の生の声が大学に直接届くように、また、学生同士の交流の機会を設けるため、クラス会などが開催されました。

3密回避対策

3密回避対策

生配信授業

生配信授業

3密を回避して授業を実施

3密を回避して授業を実施

感染対策をして実験

感染対策をして実験

窓口に消毒液、パネルを設置

窓口に消毒液、パネルを設置

教務課の学生窓口については、大学への入構が制限された4月20日から5月24日までは事務室を閉室し、問い合わせはメールや電話で、書類は郵送で受け付けるなど、窓口業務の実施方法転換が必須となりました。特にメールによる照会が急増し、その対応に追われるなか、ホームページやメールによる丁寧な情報発信を今まで以上に推進し、現在も継続しております。また、窓口では職員は全員マスク着用し、カウンターにはアルコール消毒とパネルを設置しています。その時々の状況によって変わる新型コロナ対策ですが、できることから順番に、皆さまにとって利用しやすい教務課を目指して業務改善を進めております。

※2020年11月9日から、工学部教務課は、IB電子情報館2階からES総合館3階に移転しました。これからは工学部総務課と同じフロアで、工学部事務部としての連携を深めながら業務を進めて参ります。(工学部教務課)

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