テクノシンポジウム名大 「女子学生のための工学フォーラム」を開催
12月17日(土)、工学部・工学研究科主催(公益財団法人日比科学技術振興財団共催)でテクノシンポジウム名大(2022)「女子学生のための工学フォーラム」を開催しました。テクノシンポジウムは毎年開催していますが、本年度は3年ぶりに対面形式で開催するとともにYouTubeによるライブ配信も併せて実施しました。現地での参加者数は約50名、YouTube閲覧者は終了後のオンデマンド配信も含めて3日間で約200名でした。
今回のメインテーマは「未来を拓く工学部女子学生」として、工学を学ぶことに興味をお持ちの女子高校生をメインに、保護者、高校教師、予備校の方々を対象として、①女子学生が工学を選んだ理由は何か ②社会は工学女子学生(博士も含む)に何を期待しているのか ③工学部を卒業した女子学生にはどんな未来がまっているのか について、大学教員による講演、工学部OGらによるパネルディスカッション、さらには現役の女子学生による本音トーク・座談会という形で構成しました。
当日は、鈴木副研究科長の司会・進行により、宮﨑誠一工学部長・工学研究科長の挨拶と女性の活躍を含めた工学部・工学研究科紹介の後、鳴瀧教授から「女子学生支援施策・設備紹介」として、名古屋大学の学生が受けることができる学生支援(経済的支援、研究支援、キャリアパス支援)、女子学生のための支援プログラムなどを紹介しました。
次いで、パネルディスカッションとして、「工学部出身女性のキャリアパス」をテーマとして、工学部を卒業し企業に就職した方や大学教員として教壇に立たれている方から、工学部で学んだことがどのように活かされているか、他の理系学部ではなく工学部を選んだ理由は何かなど、現在の状況を背景としてご自身の経験から発言がありました。会場からの質問に答えた後、今後のキャリアプランの紹介があり、最後に工学部をめざす女子学生の皆さんにメッセージをいただきました。
会場では、休憩時間の間も、工学部女子学生よるビデオメッセージが流され、参加者は休憩時間中にもかかわらず、熱心に耳を傾けていました。
続いて「工学部・工学研究科の現役女子学生による本音トーク・座談会」として、現役の女子学生4名が登壇し、モデレーターとなった女性教員と、現在の生活を紹介することから始まり、就職へ向けての話、高校生の時や将来の話など、本音による座談会を行いました。事前に受け付けた質問に加えて、会場からの質問にもその場でお答えし、大変盛り上がりました。
また、閉会後の交流会では、参加者が登壇者、現役学生や教員と、直接、交流する場を設け、素朴な疑問やリアルな心情を話し合う価値のある時間になりました。
テクノシンポジウム名大は、高校生や保護者、学校関係者の方々にとって、大学での研究、修学内容や大学生活、その後の進路などを直に聞くことができる貴重な機会であり、また、大学教員にとっても最近の高校生の興味や保護者の関心を知ることができる大変有意義なイベントのため、次回も更に良い企画を練って準備していきます。