テクノサイエンスセミナー(TSS)を開催
工学部では、夏休みに主に東海地区の高校生を対象に、テクノサイエンスセミナー(TSS)を開催しています。TSSは、進路を模索する高校生に対して、大学での先端研究に触れる機会を設け、工学に対して新たな興味を持ってもらうことを目的として、平成8年度から学科持ち回りで行われている企画です。
今年度は化学生命工学科が担当し、「体感する化学と生命」と題して、新型コロナウイルス流行前の2019年夏以来3年ぶりに、8月10日(水)に開催しました。160名を超える多数の申込の中から抽選で選ばれた71名の参加者は、朝10時から開会式を行った後、11時からお昼休みをはさんで16時半まで、9つのテーマ(①生命の色素をつくる・さわる、②有機分子を光らせよう、③高分子らしさを体感しよう!、④機能性高分子を作って、触ってみよう!、⑤金属イオンと有機物でナノサイズの箱をつくってみよう、⑥人工骨を作ろう!、⑦放射線照射で生成するラジカル種のESR分光測定、⑧生物サンプルからDNAを取り出して調べてみよう、⑨一塩基多型から探るお酒への強さ)に分かれて講義を受け、実験を行いました。事後アンケートによると、約95%の参加者がTSSに満足・とても満足したと回答し、「初めての経験でとても楽しく、名大に行きたい気持ちが一層強まりました」、「名大工学部に絶対入りたいと思いました」、「今日の実験などを通して、工学部というものに興味を持てました」などの感想があり、大変好評でした。